Puolukka Mill通信 1月10日号
「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します」と書きながら、やはり心から晴れやかな気持ちにはなれない年明けです。年初から個人的には「長い休みになると寝込む」が発動したのも、いつもの誤算(いつもの誤算って何だよ!)で、年末年始でやりたかったことを今やってます。実質昨日が初の「元気な休み」だったのではないかと思います。できることを少しづつ、それでいて日々の生活も元気でいきたいと思います。
年末に始めた「書店ブログ」。そこでかなり力んで書いた「物語を本屋の中心に置くことについて」にあるように、本屋として、お店として、どういう風にしたいかを考えた日々でした。先日ちょっとした取材をしていただいたのですが、それも色々考えるのにいい機会でした。結局は「自分の場、お客さんの場として良いと思うものを置いて、それを見つけてもらう」という事につきるのではないかと思います。お店としては、今年もずっとそんな風に営業できたらなと思います。
さて、今週のPuolukka Millの店舗営業は、1月10日(水)・11日(木)・12日(金)・14日(日)です。1月は基本的に17時までの営業と致します。また、来週の土曜1月20日は第2回ブッククラブを開催します。まだ、参加枠がございますのでよろしければご参加ください。今回は「これは水です」を読んで話をします。卒業生に対して行ったスピーチの翻訳です。そんなに長くないので全然間に合います。よければどうぞ。
今年もいろんな〝楽しい〟を、みなさんと共有できますように。
それでは今年ももよろしくお願い致します◎
Music for Knitting ~今週の1曲〜
この曲を最初に聴いたのはマイケル・ブーブレの歌っているバージョンで、2005年ぐらいだったと思います。力強い歌詞で、ブーブレはそれに美声で答えていますが、これ別の人が歌うと全くの別物になるのでは?と思ったものです。彼の歌は素敵で十分聴けますが、ちょっと曲とあってない、さらに先がある、そんな感じでした。
で、このお正月に見た映画でニーナー・シモンの歌っているバージョンが使われていて、そうそうこれだったよなと思い出しました。この曲は彼女のものだよと。ニーナ・シモン、最高のシンガーです。
この曲は1965年の「I Put a Spell on You」というアルバムに収録されています。元々ミュージカル用に作られた曲で「It’s a new dawn, it’s a new day, it’s a new life for me Yeah,」とくる「サビ」がぐいぐい来ます。「良い気分」というタイトルとは裏腹にそんなに能天気な曲でもないのが特徴で、覚悟や怒りやそんなものも感じさせます。
ニーナ・シモンをしっかり聴き始めたころにはもう亡くなられていたのが残念です。むかし自分で作った自主映画でも曲を利用していました。彼女は不世出のシンガーで、たまに聴くと本当に感動します。今、90周年記念コレクションが出ていますのでわりと手に入りやすいです。
Nina Simone
「I Put a Spell on You」
1965年