モーメント・アーケード / ファン・モガ (著)  廣岡孝弥 (翻訳) (クオン)

¥1,320

韓国SF 注目の作家ファン・モガ
第4回韓国科学文学賞(中短編部門)大賞受賞作 待望の邦訳。
映画化も進行中!

仮想現実空間内で他人の記憶データが売買される「モーメント・アーケード」。自分の惨めな人生と向き合いたくなかった「私」は、アーケードで他人の記憶に夢中になり、かつて誰かが感じた瞬間(モーメント)を手当り次第に疑似体験していた。
ある日「オススメ」に上がってきて何かに引き寄せられるように購入した「あなた」のモーメント。
その記憶と感覚が、次第に「私」を目覚めさせていく――。

2021年に第8回韓国SFアワード優秀賞を受賞するなど今注目の作家ファン・モガの短編を、原文と邦訳で楽しむことができる一冊。

【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介するシリーズ。
韓国語の朗読をYouTubeで配信中。
CUON YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/user/cuonbooks

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商品コード: 978-4910214368 カテゴリー: , , ,

説明

出版社 ‏ : ‎ CUON
発売日 ‏ : ‎ 2022/4/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 100ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4910214364
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4910214368


レビュー

  1. puolukka

    昨日読んだばかり、今年最後の最後で「これはすごいわ」というのが来ました。
    読書していて時々手が震えるぐらいの本に出会えるのが嬉しい。今年はこれだった。
    少し前に同じ作者の「生まれつきの時間」が良かったので、読んだらそんな事になりました。

    「モーメント・アーケード」は、他人の記憶(モーメント)をバーチャルに体験できるようになった世界のお話です。
    人々はお金を払って他人の記憶を買い、疑似体験することができます。
    Youtubeを見るのと同じような感覚で人の記憶を追体験できます。そこに
    どん底の生活をする一人の女性があるモーメントを体験して・・というストーリーです。
    この作品は「韓国科学文学賞」中短編部門の大賞を受賞しました。。

    作者は韓国のファン・モガさん。解説によると、日本に15年間滞在し、その間、漫画家のスタッフとして翻訳や通訳、さらにIT企業での仕事もしていたそうです。

    この作品は日本に滞在していた頃、練馬の図書館で書いたそうで、経済的にどん底であった時期に母親が病気になり、帰国もできず何のサポートも出来なくて泣きながら書いたそうです。

    読むと、韓国の作家であるとはっきりわかるポイントがなく(日本語というのもありますが)アメリカの作家のようで、テッド・チャンとかその辺りが好きな人には直撃弾になると思います。

    ただ文面に出ている感情の強さみたいなもの(翻訳もとても良い)が、西洋の作家とは違うところではないかと思います。
    「生まれつきの時間」もそうでしたが、その辺が韓国SFの特色と言っても良いかもしれません。

    基本的にSFを読みたいのは、すごい設定を期待しているのではなくて、読みたいのは人間の事なんですよね、やっぱり。
    それがはっきり描けるのがSFではないかと思います。特にこの小説は作者の気持ちが本当に良く伝わってきました。泣いちゃうよ、ほんと。

    来年は、日本語による長編が出る予定らしいので、ものすごく期待しています。

    なお、この (韓国文学ショートショートきむふなセレクション)シリーズは一作品の原文と翻訳が同時収録されており、
    翻訳の教科書にもなっているらしいです。というわけでハングル学んでいる人にもおススメです。

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