本屋をやるようになってから、驚くといいますか、やはりというか本を読む人が激減している印象を受けます。
特に小説。「昔はよく読んでいたんだけどねぇ」「今は読む時間がないんですよねぇ」という話を良く聞きます。
わかる、わかるんですよ。僕からしてそうだもん。でも、それはもったいない。あまりにもったいない。
それなら、読む時間を作ったらどうだろう、ついでに面白い物語に出会えたらなお良しではないか?と思って企画しました。
その名もずばり「読む会」。
「読む会」とはお店に来ていただき、いつもは編み物レッスンをしているPuolukka Millの2階にて、「ひたすら黙読する会」です。
携帯電話やパソコンをしまい、ただひたすら本を読むという会です。ドリンクなどはご自由に飲んだりしてください。お店にもありますので。
もう忘れているかもしれませんが、本(小説)を読むということは、単に物語を楽しむという範囲を超えて、
いつもと違う自分と向き合い、想像力や思考力を巡らせ、人生や世界のことを自分なりにゆっくり考える行為のことではないかと思います。
これは小説にしかできないことです。
そして「読む会」鉄のルールはたった二つ
1,デジタルグッズは封印
携帯電話とパソコンの使用を禁止します。
(スマホを見たり、電話をする場合は1階に来るか、お店の外でお願いします。)
2,課題小説を読み切る
短編小説を一つお題としてセレクトしておきます。私物の本をおいときますので。ご自由に。
それをどこかの時間で読んでください。買っていただいても良いです。買う場合は本の手配がありますので、予めメールやDMなどでお知らせください。
以上の2点です。
また、17時まで残られた方と、読んだお勧めの本と課題本について簡単に話す読書会を設けたいと思います。
第一回のテーマははウィリアム・トレヴァー「聖母の贈り物」とします。世界最高の短編作家だと思っている「ウィリアム・トレヴァー」フェスです。
課題作品「聖母の贈り物」(聖母の贈り物収録)
※20分~30分もあれば読めると思います。
「取り戻せ読書時間」を合言葉に、ぜひご参加ください。なにちょっと映画を見に行くぐらいの気持ちで来てもらえたらなと思います。
ぜひご参加ください。
場所:Puolukka Mill 2階
参加費:1,000円(ワンドリンク付き)
時間:12時~17時 予約不要。(何時に来て、何時に帰ってもOkです。途中抜けてまた戻ってきてもOKです。)
読みたい本:課題本は必須ですが、他の本を読んでもらってもOK
※17時の終了の際、課題小説について簡単な感想を言う会(読書会)も行います。