説明
りんごの村』が実業之日本社から刊行されたのは昭和二十五(⼀九五〇)年三月のことでした。作者は児童⽂学作家として活躍された小出正吾氏。小出氏は絵本、童話、翻訳などの分野で、大正から昭和にかけて⼀五〇冊ほどの著作を生み出し、戦前、戦中、戦後の出版界に大きく貢献されました。キリスト教の崇高であたたかいヒューマニズムの視点を根底に、誰にでも親しみやすい物語として書かれた本書の内容については、氏自身の志が伝わる「あとがき」をお読みいただくのがいちばんだと感じます。
装丁と挿絵を手がけたのは、グラフィックデザイナーの河野鷹思です。この度の復刊は、河野鷹思の娘であり、自身もデザインやイラストレーションの分野で制作を続けている河野葵(葵・フーバー・河野)の「これからの時代にもこの本をのこしたい」という願いからスタートしました。
河野鷹思アーカイブ(「復刊によせて」より一部抜粋)
出版社 : アノニマ・スタジオ
発売日 : 2023/12/25
ハードカバー : 136ページ
ISBN-10 : 4877588574
ISBN-13 : 978-4877588571
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