わたしはこうして執事になった (白水Uブックス) / ロジーナ・ハリソン (著) 新井 潤美 (監修) 新井 雅代 (翻訳)(白水社)

¥2,640

華麗なる時代の最後の輝きの日々

登場するのは、『日の名残り』の主人公のモデルといわれる「クリヴデンのリー卿」ことアスター子爵家のエドウィン・リーをはじめとする五人。彼らはみな、十九世紀後半〜第二次大戦前のイギリスで、地方の労働者階級の家に生まれて十代前半から働きはじめる。執事になってからの、大邸宅の日常や豪華な大イベントを取り仕切る仕事。チャーチル首相や王家の人々との関わり。そして、二十世紀社会の激変に翻弄されながら、華麗な貴族の時代の終わりを目の当たりにする哀しみ……。華やかなまま引退する者もいれば、悲運に見舞われた雇用主一家にあくまで忠義を尽くす者、〝旧時代の雇い主〟の要求と〝新時代の部下〟という現実の板ばさみになって苦しむ者など、その結末はさまざまだ。  五人それぞれが一人称で語る人生の物語は、楽しい読み物であると同時に、二十世紀イギリス史の貴重な記録である。

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説明

出版社 ‏ : ‎ 白水社
発売日 ‏ : ‎ 2024/6/21
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 431ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4560721386
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560721384


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