木に登る王:三つの中篇小説 /スティーヴン・ミルハウザー (著) 柴田 元幸 (翻訳) (白水社)

¥2,860

《緻密な幻視、緊迫の描写、作家が示す到達点》

男女関係の綾なす心理を匠の技巧で物語る傑作集。「復讐」「ドン・フアンの冒険」、トリスタンとイゾルデ伝説を踏まえた表題作を収録。

ミルハウザーが59歳だった2003年に刊行された本書は、匠の技巧を堪能できる、粒ぞろいの中篇集だ。ミルハウザーは、『三つの小さな王国』『魔法の夜』が証明するように、優れた中篇作家でもあるのだ。
売りに出した自宅を女性が客に案内するなかで、思いがけない関係が浮かび上がる「復讐」、官能の快楽に飽いた放蕩児が、英国の貴婦人に心を乱される「ドン・フアンの冒険」、王妃と騎士の不義を疑う王の煩悩、王の忠臣が悲運を物語る表題作を収録。

「木に登る王」では、騎士トリスタンと王妃イゾルデと王の悲劇を傍観しつつ、重要な節目では当事者ともなる王の忠臣トマスの語りが冴える。三角(もしくは四角)関係の当事者・準当事者たるこの三人の心理のさまざまな層が、ミルハウザーならではの律儀な丁寧さで――意外性を伴って――仔細に述べられてゆく。

本書は、「複雑怪奇化した男女関係」というテーマの一貫性が、書物としての統一感を生み出し、三つの中篇作品の累積的な読みごたえにおいて、ミルハウザーのひとつの到達点と言えるだろう。
男女の複雑怪奇な心理の綾、匠の技巧が光る極上の物語!

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商品コード: 978-4560095515 カテゴリー: , , ,

説明

出版社 ‏ : ‎ 白水社
発売日 ‏ : ‎ 2017/6/22
言語 ‏ : ‎ 日本語
本の長さ ‏ : ‎ 288ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4560095515
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560095515


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