説明
出版社 : 白水社
発売日 : 2023/8/6
言語 : 日本語
単行本 : 265ページ
ISBN-10 : 4560090866
ISBN-13 : 978-4560090862
京都大山崎の本と編み物毛糸店
¥2,640
台湾・中華圏の文学賞を制覇した感動の大作!
1945年9月、日本人も犠牲となった「三叉山事件」をモチーフに、ブヌン族の少年ハルムトの成長を描いた感動の大作。17年かけて執筆し、台湾・中華圏の文学賞を制覇した注目作、ついに日本上陸!
上巻では、終戦前後の混乱した状況下で「三叉山事件」が起こるまでが描かれる。
台湾原住民族のブヌン族の少年・ハルムトとハイヌナンは、子供のころから野球が好きで、アミ族のコーチ、サウマが率いる野球チームに入る。1941年春、霧鹿部落を離れ、花蓮港中学に進学した二人は甲子園出場を目指して練習に励む日々を送る。だが真珠湾攻撃が起こり、野球どころではなくなってしまう。
ハルムトは、日本人が営む料理屋で働きながら学校に行くことになり、学校や仕事場で日本人、漢人、他の原住民族の学生たちと接する中で、ブヌン族としての自覚を強くし、ハイヌナンに友情以上の思いを抱くようになる……。
台湾の美しい自然を背景に、その土地で生きてきた人々の歴史と記憶を神話的な物語としてハルムトに語る祖父の言葉が全篇に散りばめられ、ハルムトを導いていく。祖父の物語からはブヌン族の心が、野球のコーチのサウマの物語からはアミ族の心が、料理屋の雄日さんや駐在所の城戸所長の物語からは日本人の心が、ハルムトの心の中に注ぎ込まれていく。
物語作家としての真骨頂が発揮された、後世に残る名作。
在庫1個
出版社 : 白水社
発売日 : 2023/8/6
言語 : 日本語
単行本 : 265ページ
ISBN-10 : 4560090866
ISBN-13 : 978-4560090862
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