説明
【作品解題】謎解きノーラン
『オッペンハイマー』
・中井圭(映画解説者)ノーランが提示した、ヒーローには救えない世界との対峙
・大島育宙(芸人/映画・ドラマ評論)創造神の破壊と人間宣言
・橋本幸士(理論物理学者)物理学者の表現
・前嶋和弘(政治学者)映画『オッペンハイマー』の背景となる大激動の時代
『TENET テネット』
・大寺眞輔(映画批評家)映画的価値の第四フェーズ 『TENET テネット』を映画として如何に評価するか
・遠藤京子(ライター)人生を変える役には立たない時間逆行
・松崎健夫(映画評論家)月を見て指を見ないクリストファー・ノーランの映画史観
『ダンケルク』
・森直人(映画評論家)ハイコンセプトな「映画の時間」
『インターステラー』
・添野知生(映画評論家)人類の滅亡より娘の成長に恐怖する父
『ダークナイト ライジング』
・門間雄介(ライター)這い上がることを学ぶため
『インセプション』
・小野寺系(映画評論家)ラストシーンで独楽は止まるか
『ダークナイト』
・村山章(映画ライター)シカゴのモダニズム建築がもたらした現実主義
『プレステージ』
・長谷川町蔵(文筆家)映画と原作を比べてわかるノーラン兄弟の鮮やかな手口
『バットマン ビギンズ』
・杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)ノーランが作り上げた“バットマンのみがヒーロー”という世界
『インソムニア』
・SYO(映画ライター)ミニマムな人数でマキシマムな物語を作る
『メメント』
・渡邉大輔(批評家/映画史研究者)記憶喪失と中動態的サスペンス
『フォロウイング』
・照沼健太(編集者/ライター/写真家)コッブとは何者なのか
【論考】ノーランから学ぶ
ノーランの要素
・大久保清朗(映画評論家)「夢の索引、あるいはクリストファー・ノーランの映画的時間――『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』を中心に」
・町山智浩(映画評論家)「ノーランの図書館 迷宮のボルヘス」
・入江哲朗(アメリカ思想史研究者/映画批評家)「クリストファー・ノーランとジェームズ・ボンド――ノーラン作品における007シリーズへのオマージュを読み解く」
【論考】ノーランの影響
・宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)「クリストファー・ノーランとワーナー・ブラザーズ――二一世紀ハリウッドの光と闇」
・戸田信子(映画音楽作曲家)「映画音響でノーランが見出そうとしている映画の未来」
・種田陽平(美術監督)「大スクリーンの中の重力と浮遊感」
・葦見川和哉(映画・映画音楽ライター)「ノーランが仕掛ける〝音楽〟のマジック~ノーラン作品と映画音楽の関係性」
【論考】ノーランの哲学と科学
・山崎詩郎(物理学者)「物理学で楽しむ『TENET テネット』の時間」
・斎藤環(精神科医、批評家)「トラウマ・時間・エントロピー」
・田崎英明(哲学者)「バットマンの政治理論?」
・大口孝之(映像ジャーナリスト)「クリストファー・ノーランのこだわり~技術面から見たノーランの特徴」
【同世代監督からみたノーラン】
・佐藤信介(映画監督)「映画監督からみたノーラン・マジックのタネ」(インタビュー)
・荒木伸二(映画監督)「冒険者ノーラン」(エッセイ)
出版社 : 河出書房新社
発売日 : 2024/3/28
言語 : 日本語
ムック : 256ページ
ISBN-10 : 4309980686
ISBN-13 : 978-4309980683
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