ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集 / トルーマン・カポーティ(著) 小川高義 (訳) (新潮社)

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天才小説家の誕生を目撃せよ
人種差別の激しいアメリカ南部に生まれ、同性愛者として長じ、「8歳で作家になった」と豪語したという天才は、デビュー前から天才だった――。ニューヨーク公共図書館が秘蔵する貴重な未刊行作品を厳選した14篇。黒人、ホームレス、老女、淋しい子どもなど、社会の外縁にいる者に共感し、仄暗い祝祭へと昇華させるさまは、作家自身の波乱の生涯をも予感させる。物語の種子を取り出し、明晰な文章によって彫琢する手腕、その原点を堪能できる選集。解説=村上春樹

解説より
これらの作品を読み通してみて、まず僕が抱いたのは、何かを書かずにはいられない人が、何かを書き続けているうちに、重要なものごとを徐々に摑み取っていく(あるいは囓り取っていく)プロセスを僕らは目の前にしているのだという、一種の目撃者的感覚である。

訳者あとがきより
こんなに若いうちから、鮮やかな描写力、ときに詩的にも幻想的にもなる表現を身につけていた早熟の作家の、みごとな若書きを楽しむのがよいだろう。ゴシック的、と言われることの多いアメリカ南部の作家らしい特質を充分に発揮している。訳者がポーを思い出したのも、そのせいかもしれない。

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商品コード: 978-4102095096 カテゴリー: , , ,

説明

出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版
発売日 ‏ : ‎ 2022/9/28
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 208ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4102095098
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102095096


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