あれあれ、8月は日記を全く書けませんでした。
8月の初めに体調を崩して、それから元気にはなったのですが、あれよあれよと時が過ぎていました。今年こそ、夏と仲良くなるぞと思っていたのですが、なかなか・・。
というわけで、今年の夏はどこか遠くに行くこともなく、近所の友達と飲んだり、生徒さんと飲んだり、こぢんまりと遊んでいました。それはそれで楽しかった。
そんな中、8月末には京都で開催された「1910年代に編まれていた「Cap Scarf」をつくろう」というWSに参加してきました。「Cap Scarf」というもの、初めて見ました。写真を見ただけでどんな作りだろうーと思いながらWSに向かいましたが、なんとなんとただの筒。とてもシンプルなつくりに驚きました。(そしてとてもおしゃれ)
年末に(これまた体調をくずしていた時に読んだ)「編むことは力」という本に、戦時中の編み物についての表記があり興味を持っていたので、今回このWSのお誘いをいただいて即答で参加させてもらいました。
戦争に行かない女性たちが編んだものを戦地に送ったり、軍隊が買い取ってくれるという話は前から資料で読んだことがあったのですが、そうやって女性たちが編むことを軍の統率者たちはよく思っていなかったというようなことが「編むことは力」に書いてあり、ほお、と。
自分たちの指示で行われていないことに脅威を感じられていたのか、編み方を指示したりしたというようなことも書かれてあって、面白い。「編む」ことが生む力って本当にあるのだなと、うまく言葉にできないのですが、そんなことを考えながら、WSに参加してきました。
このWSを主宰されていたTALK NONSENSEさんは、セーターをほどいて編み直したり、ほどいた糸を湯熨斗したり、というような活動もされているとのことで、
お話を聞いているとそれはよく言われている〝エコ〟や〝SDGs〟というよりは、そこにある〝ストーリー〟や〝私たちの生活と衣類の関わり〟を紐解いているように感じて、そんなところにもとても共感しました。またWSなど開催されたら、参加したいなと思います。
遠くには行けませんでしたが、家で療養中に本を読んだり映画を見たり、こうしてWSに参加したり、いろんなことを知ることができた夏でした。(まだ終わっていない)