今日は休日。朝からエアコン掃除をお願いしてスッキリ。部屋の掃除をして一週間をリセットしたり、植木の植え替えをしたりと、お休みモードのスタートです。

昨日は島本町で開催された『しまもと初夏の本さんぽ』に出店しました。このイベントは私たちも本屋さんをする前から、個人的に出店させていただいたこともある、息の長いイベント。出店しない時もお客さんとしていつも参加していて、本好きにはたまらないイベントとなっています。

今年は前日に大雨が降り開催を危ぶまれましたが、無事開催。運営の皆さまは色々と変更したりと、大変だったと思います。ありがとうございました!

私たちは古本を中心に並べさせていただきました。本の販売ももちろんですが、大山崎で本屋さんをしてるんですよーということを、お客さまにお伝えするのが何よりの目的。たくさんのお客さまとお話ができて、本屋さんのこともお伝えできてよかったです。本を手に取ってくださった皆さま、ありがとうございました!

そして最大の?楽しみは、私たちも他のお店の皆さんの本を拝見すること。今年は二人で交代で、ほとんどの会場を回ることができました。楽しかったなあ。

私が今回購入した本のひとつは、『Papa told me 』という漫画です。私はこの漫画がもともと大好きで、愛蔵版をすでに持っていました。今回見つけた季節のシリーズは持っておらず、お、と手に取ったところ、愛蔵版に掲載されているお話も多かったので一度置いたものの、ぱらっと見ると愛蔵版にないお話もあったし、何より大好きなので置いて行くことができず、もしお話がかなり重複していたら漫画好きの友達にでもプレゼントしよう!と買ってきました。(とっても優しいお値段で出されていて、この辺りの気軽さが古本の良いところですね!)結果、愛蔵版にないお話が結構掲載されていました!買ってよかった!

この漫画を初めて読んだのはまだ実家に住んでいる時。私の実家のある町は人口に対しておかしくない?というぐらい立派な図書館があり、その図書館でセットで貸し出しされていたのでした。読んですぐ、これ、全巻買うわ、と思ったのですが、その時にはすでに単行本での販売は終了しており、なんとか古本を探して愛蔵版をゲットしたのでした。

こちらが愛蔵版。

主人公はお父さんと二人で暮らす知世ちゃんという女の子です。表紙を見ても分かりますが、知世ちゃんのお洋服がとても可愛い。そして知世ちゃんの暮らしぶりが本当に憧れてしまう素敵な暮らしぶりで、まずそこにズキュンと落ちてしまいます。自分の好きを大事にしていて、楽しいことは楽しみ、怒るところは怒る。でも読んでいただくと分かるのですが、悲しい想いもたくさんしている女の子で、ただこうしたら素敵でしょ、ということではなくて、その素敵の裏側には悲しさをたくさん経験している。だから優しくて強い。そんなところが、この漫画の大好きなところかなと思います。全体的に詩的なところも。ああ、書き出すと好きなところが色々ありますね。

また、お父さんが女の子をひとりで育てているということ、お父さんの妹の話など、ジェンダーのお話として考えさせられるエピソードも多く、調べると40年近く前の漫画なのですが、今読んでも全く古さを感じなくて、すごいなあと思います。それを結構スパッと、クールに描いてくれている。そんな漫画です。(40年前とあまり状況変わっていないのかな・・とがっくりもきますが・・)

『Papa told me 』は今も新しい単行本が発売されています。(当店でも発売中!)今のお話も変わらず面白いですが、昔のものから読んでもらうとさらに深みが増すかなと。もう一回、一巻から単行本で全部出してくれないかなー(古本では買えそうなのですが!)

何度読んでも面白いなと、昨日ゲットしたものを読み返す朝でした。