ハン・ガンさんの『回復する人間』を読み終えました。
ハン・ガンさんの作品を読むのはこれが何冊目かで、初めて読んだのは『すべての、白いものたち』でした。K-POPを聴くようになってから、韓国の映画やドラマ、本にも興味が出てきて、ちょうどそんな時に訪れた神戸のVIVO,VAさんで購入しました。
初めて訪れたVIVO,VAさんで、何か本を一冊買いたいなと思って選んだのが、『すべての〜』でした。レジに持って行った時に(多分店長さんらしき方が)、この本は文庫になりたてなんですよ、ということをおっしゃっていたと思います。そして、絶対楽しんでもらえると思います、というようなことも。読み終えた時に、ああ、私もお客さまにそう言うな、と思いました。(実際、その後私は本屋さんになって、たくさんのお客さまにこの本を勧めました。)
ハン・ガンさんの作品は文章がとても読みやすくて(本当に美しい!翻訳も素晴らしいのだと思う)、読んでいると「ずっとこのまま読んでいたい」と思うのだけど、すごく余白があるため(そのように私は感じる)、その余白を自分で埋めながら読んですごく頭を使うので、実際はあまり長時間読めなくて、この「回復する人間」も結構時間がかかってしまいました。
ハン・ガンさんの作品は読んでいるとき、みなぎります、何かが、美しさや痛みが、ビリビリと。なので、長い時間をかけて読むとみなぎる時間も増えて、幸せです。まだ読んでない作品がいくつかあるのも幸せ。読むぞ。