昨日はレッスンのあと、大山崎ツム・グ・ハグさよならパーティーに参加してきました。

ツム・グ・ハグは大山崎のフリーペーパーです。15年間、発行されてきたツム・グ・ハグ、今月号が最終号となりました。

私が山崎に住んでほどなくして、ツム・グ・ハグに出会ったと思います。その頃私は編み物教室はしていなくて、山崎に越してきたただの人でした。大山崎にはまだ今のように個人店なんかもたくさんはなくて、でもなにか面白い雰囲気の漂う街で、ツム・グ・ハグに出会ったときも、やっぱりなあ、こういう面白いことしてる方がいるんだよなあと、なんとなく納得したような覚えがあります。

その後、実際にツム・グ・ハグを発行されているオオバさんと、知り合うことができました。まちのこしプロジェクトのメンバーとして一緒に映画を撮ったり、集まって飲み会をしたり、オオバさんはおもてなしアンヌアーレの地図を作られていたりもするので、公私ともにお世話になっています。そしてなにをかくそう、今のPuolukka Millの物件を勧めてくださったのも、オオバさんなのです。

そんなオオバさんが15年間発行されていたツム・グ・ハグ。さよならパーティーでは壁一面に貼り出されていて、それを眺めてきました。大山崎の歴史が貼りめぐらされた壁。圧巻でした。大山崎の歴史や出来事について、ツム・グ・ハグに本当にたくさんのことを教えてもらいました。2016年、私が大山崎の今の店舗で編み物教室を初めてすぐに取材に来てくださって、私も載せてもらっていました。懐かしすぎる。

ここ数年はオットのちーたんのコラムコーナーも登場して、毎号、より一層身近な読み物となりました。ちーたんのコラム、読みやすくいつも面白かったですが、何度か「見事やな」と思う回があって、その時は読んですぐに「今回の、すごくいいと思う(偉そうに)」と連絡したのを思い出しました。自由に書いていいよという場所をもらえるって、すごくありがたいことだよねと、いつも言っていました。実際、ツム・グ・ハグを見てちーたんに会いに来られた方もたくさんおられて、ツム・グ・ハグは本当に多くの方に読まれているんだなあ、すごいなあ、と思っていました。

パーティーのインタビューで、「大山崎が昔と違う雰囲気になっていくのが少し悲しい」というようなことを言っておられたオオバさん。いろんな人が来てくれて、賑やかになって楽しい反面、昔の大山崎が恋しくなる。そんな複雑な気持ちを言葉にされていたのが、私の中に残りました。ちょうど先日訪れた高松の街についても、そんなことを考えていたので。便利になったり(大山崎はそんなに便利!ということはないのですが・・)、活性化したりということは、もともとそこに住む人にとってはどう映るのだろうか、いいなと思う気持ちと、そうでなくてもいいんだけどという気持ちと、ふたつの気持ちがあるんだろうな、とか。最近はよくそんなことを考えています。

少し脱線。そんなこんなでツム・グ・ハグのさよならパーティー、参加してきました。オオバさんに何かプレゼントをと感謝の気持ちを込めて、家族でリコーダーも吹いてきました(初舞台)。思いの外緊張して!あれ?あれ?言いながら、吹いてきました。少しでも賑やかしになっていたらいいな。

オオバさん、楽しく美味しい時間をありがとうございました!これからのオオバさんのご活躍も楽しみにしています。