先日、生徒さんと「旅に出る時、いろんな情報を見て行きますか?」という話になりました。私は「ふわっと見て行く」派。ある程度は調べますが、少し余白も残しつつ行くタイプ。それは知らないで歩いていて、素敵なものに出会った時の喜びを感じたい、それも旅の楽しみだと思っているからです。
今回の高松の旅も、事前に調べて訪れた場所と、偶然出会ってわお!となった場所がありました。
本屋ルヌガンガさんは、ここを訪れたいがために高松を再訪したと言っても過言ではない、必ず、行きたかった本屋さんです。いつも写真で拝見していましたが、店内は思ったより広く、イベントを開催できるスペースも広々としていて、とても落ち着く空間でした。本のラインナップも素晴らしく(好み)、ああ、この本、うちのお店でも仕入れたいやつ・・・と、欲しい本で埋め尽くされていました。(2冊購入しましたが、もっと買いたかった・・)お店の方ともお話しさせていただいて、本のディスプレイや什器について詳しく質問させてもらったり、本屋あるある、わあー同じです!の連続で、さらに私も本屋さんをしているという話をすると、応援もしていただいて、なんだか元気が出ました。ルヌガンガさん、楽しい時間をありがとうございました!
古本YOMSさんはルヌガンガさんのすぐ近くで、ルヌガンガさんに「行くといいよ」とオススメいただいた古本屋さん。天井まで(と記憶する)びっしりの棚に、びっしりと古本が並んでいました。棚の間に少しテーブルのようなスペースもあって、ドリンクも楽しめそう。こちらでも私好みの本を見つけることができました。(荷物がどんどん重くなっていくー)
これは香川県庁。古本YOMSさんの開店時間まで時間が少しあったので、「その間にうどんでも食べたらいかがですか」とルヌガンガさんに言っていただいて、それはよい!とうどん屋さんへ歩いて行く道すがら、何このかっこいい建物!と見つけたのが香川県庁でした。
中を見てもいいのかな、と中に入ってみると、一階は完全に建物の説明フロアとなっていて、模型や設計図などの展示もあります。丹下健三氏によるこの建物は、「文化遺産としてのモダニズム建築20選」に選ばれているそうで、その20選の中には大山崎にある聴竹居が入っていて、わあ!聴竹居!と声が出ました。中には猪熊弦一郎氏による陶版壁画が。猪熊さんの美術館は3年前に訪れたので、つながるなあと。
旅から戻って、美術にお詳しい生徒さんにこの話をしたところ、この県庁が建設された時の金子知事という方は芸術に造詣が深く、そのためこの名だたるアーティストたちによる県庁建設が叶ったのだそう。なるほど。すごい方達が集まって建てたんだなあ、とびっくりしていたので納得。
コーヒーを飲みたいなあと歩いていて見つけた、美容室でありコーヒー屋さんでもあるLEDAさんでは、ダモンテ商会さんのクッキーを発見しました。ダモンテ商会さんは男木島にあるお店で、3年前に訪れてからそのおいしさに大ファンになったのですが、今回は定休日とのことで、島へ渡るのは諦めたのでした。嬉しすぎてここでもわあ!と声を上げました。(コーヒーも美味しかったです!)ダモンテ商会さんのクッキーは、その後訪れた高松駅にくっついているORNEというショッピングモールでも見つけました。行く先々で買って大満足。でもまた男木島のお店にも行きたいなあ。
訪れたいと思った場所に行くことができて、知らずに歩いていて出会いもあって、これこれ、これが旅だよねって。短い時間でしたが、とても楽しかったです。